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リスクを額でイメージするときに目安として最大損失額を計算してみる方法とその注意。

リターンからリスク資産配分を考えるより、どれくらいの損失ならじぶんが大丈夫でいられるかな?っていう考えの方がしっくりきたという実感があります。でもその求め方をすぐわすれちゃうから、メモがわりに記事にしておきます。

まずは、なんでリターンとリスクを一緒にみたほうがいいの?ってこと。つぎに、リスクは過去のデータからある程度計算できるけど、期待リターンはそうじゃないんだよっていうこと。長くなっちゃうけど、そっからメモ。


リスクもリターンもおなじ揺らぎの中にいる

じぶんが陥ったことを思い返すと、リスク許容度という概念がイマイチないまま投資をスタートしていました。でもビビる気持ちはあったので、FPさんには損失がコワイから出来るだけリスクが小さい投資をしたいと相談していました。すると、株式だけでなく債券にも投資する(たぶん分散投資しようってこと)、期待リターンを高く設定しない(でもリスクについては特に触れない)、というようなアドバイスしかもらえず、なんだかふわっとしてるな~、うーん、って感じでした。

そこでブログを始めたら、投資における「リスク」って言葉は「結果の不確実性」という意味なんだよと教えてもらいました。そうとらえるとリスクもリターンもおなじ揺らぎの中にあるものなのかーと知りました。だからリターンだけ見るのでなく、両方チェックしなきゃいけないんだなーとわかりました。

このとき思った↓
【学び編3】リスクとリターンで釈迦三尊像?|初心者のアセットアロケーション設計体験

両方チェックできるようになると、リターンは同じだけどリスクは低いものっていう選び方ができるようになると知って目からウロコ。漠然とコワイものじゃなくって、ある程度の対策はとれるものなのかとわかりました。


リスクとリターンは、どこでチェックすればいいの?

インデックス投資ブロガーのみなさんは公的年金(GPIF)のデータをチェックしているそうです。わたしはそのデータをベースにつくられているファンドの海さんの「長期投資予想/アセットアロケーション分析」にお世話になっています。

なんでかというと、詳しくはこちら↓
水瀬ケンイチさんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」より
『「リスクと期待リターンは過去のデータから計算できる」の嘘 (その1)』
『「リスクと期待リターンは過去のデータから計算できる」の嘘 (その2)』

水瀬さんの記事を読むと、期待リターンを導き出す計算方法はいくつかあるけれど、どれも投資家の判断や予測が入っていて単純に過去のデータから計算できるものではない、ということがわかります。一方のリスクについては、過去のデータからある程度推計できるということがわかります。

これらをわかったうえで参考にする場合、公的年金(GPIF)が公表しているリスクや期待リターンのデータを使うのがインデックス投資ブロガーのみなさんの間ではメジャーだよってこと。そしてわたしたち初心者が注意しないといけないのは、便利なツールや気になった情報がどのデータを使っているか見極めること、ってのがわかります。これならできるよね。

たとえば、みんなが良く使う「myINDEX」とファンドの海「長期投資予想/アセットアロケーション分析」。「myINDEX」は過去20年のデータを使って、リスクと過去の平均リターン(期待リターンじゃないよ)を算出しているそうです。「ファンドの海」は公的年金(GPIF)のデータをベースにして(まんまじゃない)、算出しているそうです。期待リターンは過去のデータから単純算出できないよねってことをわたしたちは知ったので、期待リターンや最大損失額の目安をはかってみるときには、公的年金(GPIF)のデータを元にした「ファンドの海」を使った方がよさそうだなとわかります。

それでもGPIFデータをベースにしたほうが正確であるという意味じゃなくって、プロが算出した数字だから少しは信頼できるかもねという程度の話なんだって。あとこれは1年間の話。投資期間ずっとじゃないし、数年でもないです。年率だから今年の話。じぶんでリスクやリターンを計算するなんて、わたしにはまったくもってムリ!でも、どのデータをみんなが信頼しているのか、そしてどのツールにどんなデータが使われているのか、それをチェックするのはできるし、大事なことなんだなと知りました。


目安として、リスクを額でイメージしてみる

ここまでくると、最大損失額を計算しても目安にしていいのかな?という気にもなります。でも、これまでの注意点をわかったうえで、リスクがどれくらいかな?というのをパーセントだけじゃなくて「額」でイメージしてみるのは、まあ、いいんじゃないかな?ってわたしは思っています。やっぱり額っていうのはインパクトがあって、じぶんのオカネに対していいショックをくれると思う。

1.ファンドの海「長期投資予想/アセットアロケーション分析」に入力

わたしのリスク資産配分を入力してみました。
先進国株式76%、日本国株式13%、新興国株式11%
なんでこの比率なのってのはコチラ↓
リアロケーション完了!ってことにする。アイアム骨無しチキン!

■期待リターン (年率)…5.44 %
■リスク (年率)…18.76 %
※ちなみに「myINDEX」だと、リターン9.4%、リスク18.6%と出ます。


2.それぞれの標準偏差での最大損失額を計算してみる。
リスク資産額をわかりやすく100万円としてみますが、本当はじぶんのリスク資産額をそのまま書くところです。

1標準偏差で計算する式…68.27%の確率でおさまりそうな最大損失額のこと
リスク資産額×(期待リターン-標準偏差)%=1標準偏差での最大損失額
1,000,000円×(5.44-18.6)%=131,600円

2標準偏差で計算する式…95.45%の確率でおさまりそうな最大損失額のこと
リスク資産額×{期待リターン-(標準偏差×2)}%=2標準偏差での最大損失額
1,000,000円×(5.44-37.2)%=317,600円
マイナス31.76%

3標準偏差で計算する式…99.73%の確率でおさまりそうな最大損失額
リスク資産額×{期待リターン-(標準偏差×3)}%=3標準偏差での最大損失額
1,000,000円×(5.44-55.8)%=503,600円
マイナス50.36%

標準偏差1だと揺らぎがまだ大きめで、標準偏差2や標準偏差3へと揺らぎを小さくしていくと不確実性が低くなっていきます。わたしは標準偏差3まで計算しつつ標準偏差2をおおまかな目安にして、でも標準偏差3での最大損失額も横目でみています。だってビビリだもん。



そんなこんなで。そもそも過去の実績データから期待リターンを算出することの不適切さから、最大損失額はなんのデータやツールを使ったほうがいいのか知らないといけないんだなあとか、それでも将来を予測できるものではないんだよなあと知りつつも、リスクのインパクトをできるだけ実感したくて計算するってのもまあいいんじゃないかなと思っています。未来のことを正確にわかろうとするためではなく、いま手元にあるモノでじぶんをキリッとさせることができるならそこに意味があるよねっていう考えです。

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<追記>
この記事は最初、最大損失額の計算方法と、過去の実績データのどこを切り取るかでリスクの値もけっこう変わるんだよという話を「myINDEX」を使いながら説明する記事でした。でも期待リターンについては過去の実績データで算出することは不適切ですよというご指摘を受けました。ちゃんと理由を教えていただくと、うわ、そういうわけか!と、それこそインパクトがありました。そして、今回このように最大損失額を計算することとその注意だけという記事にしました。

ところで、きのう発売の日経ヴェリタスが分散投資の特集でしたが、ちょうど最大損失額の記事もありました。こちらはちょっと、文脈的に「んんん?」という感じを受けました。「まず今後5~10年で最大、いくらまでの投資損失なら我慢できるか決めるとよい」という話から入って、最大損失額の計算方法になっていくんだけど、まるでこの計算式が5~10年の最大損失額がわかるように見えちゃわないかな?っていう心配を感じました。うーん、わたしだけかな?
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プロフィール

opal (おぱる)

Author:opal (おぱる)
アラフォー、既婚、会社員。インデックス投資信託を2014年8月からコツコツ毎月積立してバイアンドホールドを目指す。貯蓄、倹約そして浪費の日々もメモ。
弊ブログでは「アセットアロケーション」は無リスク資産を含み、生活防衛資金は含みません。「ポートフォリオ」「リスク資産配分」はリスク資産部のみを指し、無リスク資産や生活防衛資金は含みません。

【メディア掲載履歴】
日経ヴェリタス2015年11月15日号
Yen SPA! 2016年 冬 1/12号
東証マネ部!2017年 5/30
DAILY ANDS「投資信託メンズ化計画」全5回 2017年7/28
日経新聞web版 2018年 2/19
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