
どうしたことか最近美術館に行きすぎ。投資ブログでなく美術館ブログになる勢い。あかん!でも投資と浪費の日々を書くブログだから、ま、いっか。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展
江戸東京博物館
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展
会期:2016年1月16日(土)~4月10日(日)
時間:9:30~17:00(土曜日は19:30まで)
ダ・ヴィンチの真筆画ある「糸巻きの聖母」と直筆手稿が目玉。
ダ・ヴィンチの真筆
レオナルド・ダ・ヴィンチってなんとなく多作だと思っていましたが、真筆とされている完成画は11点ほどしかないそうです。
この展覧会では、真筆と言える絵画が1枚、真筆素描が7点、そして真筆手稿が展示され、彼の弟子たちであるレオナルデスキ(レオナルド派)による絵画を観賞することができます。
ダ・ヴィンチの技術がレオナルデスキを通してどのように各地に広まっていたか、ということが垣間見られる展示でした。アルプスを超えて北方絵画にも影響を与えたという展示解説には、同時代の画家に与えた影響力の大きさを感じました。
いや、それにしても「糸巻きの聖母」を見るための行列が展示室の中にとぐろのように現れて、ここから45分待ちですなんていう状態だったのには驚きました。ほかの作品観賞の妨げになっていたし、落ち着かない雰囲気でした。もう少しなんとかならないのかな…。
直筆手稿「鳥の飛翔に関する手稿」
こちらも日本初公開。鳥の飛翔に関する手稿はガラスケースの中にあり、警備員がひとり横煮立っていましたが、こちらはガラガラ。好きなだけ眺めることができました。
ダ・ヴィンチの手稿といえば鏡文字!もちろんわたしには読めないんだけど、うん、反対になってる!ってことはわかりました(そんだけ)。図録には新訳が発表されています。また出口付近のPCでデジタル版として日本語訳を確認することができます。鳥の飛翔のメモの横に「鶏肉買ってきて」って書いてあるらしい。見つけてみてください(わたしは会場をあとにしてから知ったので、確認できず)。
絵画だけでなく建築や発明家としての側面も模型で確認出きる展示は、充実しているというよりもちょっと散漫に感じましたが、絵画と手稿を主役にしたらこうなるのかな。2009年に森美術館で開催されていた「医学と芸術」展で紹介されていたダ・ヴィンチは、科学と芸術をいかに見事に統合した万能人であったかということがわかりやすかったように覚えています。おなじようにもう少し関連しながら(または関連しているかのように)紹介されていたら、才能の広さが理解しやすかったかも。
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