インデックス投資女子 Around40 Happy Life ≫ ■インデックス投資実践中 ≫ リスク資産と無リスク資産と生活防衛資金、ブロガーの記事を参考にするときに気を付けること。
リスク資産と無リスク資産と生活防衛資金、ブロガーの記事を参考にするときに気を付けること。
- 2016/10/07
投資成果の8割を決定するのは、資産配分(アセットアロケーション)だと言われています。具体的な投資商品の組み合わせでなく、資産(アセット)の配分(アロケーション)。だからこそいろいろ悩んで、いろんなブロガーさんの記事を参考にすると思います。でもちょっと注意しないと、読み間違えちゃうよって話です。
資産の配分なので、あれこれの資産運用対象(アセットクラス)が含まれます。わたしの場合だと、先進国株式、日本国株式、新興国株式、預貯金です。ほかにもアセットクラスにはいろいろあって、国内債券、先進国債券、新興国債券、先進国リート、国内リート、新興国リート、さらにはコモディティや不動産などがあります。
それぞれをいくつか選んで、それぞれをどれくらいの比率にすると決めたものがアセットアロケーションです。各アセットクラスの期待リターンやリスク(標準偏差)、相関係数を参考にして、複数組み合わせることでリスク分散を狙います。またそのうちのリスク資産と無リスク資産の比率を考えることで、全体のリスクを調整します。
こんな感じ↓
【学び編5】日本債券パワー炸裂?|初心者のアセットアロケーション設計体験
実際に投資をしていて感じるのは、このリスクをどこまでとるつもりなのかを事前に設定しておくことの大切さです。これはリスク許容度って言われます。このリスク許容度が何%までなら良しとするかを事前に設定しておくと、投資をはじめて実際にじぶんの資産が市場の波にあわせて動き始めたときにひとつの物差しになるのでとても便利です。
というわけで、投資の基本を抑えた大抵のインデックス投資ブロガーさんは、リスク資産と無リスク資産を持っています。資産100%がリスク資産という方はそうそういないです。ただし、ブログで無リスク資産部分も公開しているとは限りません。
たとえば「吊られた男の投資ブログ(インデックス投資ブログ)」の吊らおさんは資産公開をしていますが、インデックス投資ナイトでお聞きしたところ、公開している部分は吊らおさんの資産のみだそうです。奥様の資産は含まれていないので、家計全体の資産は非公開になっています。奥様が無リスク資産を持ってると思うと言ってました(笑)。
吊らおさんの資産公開記事↓
2016年3Q 資産運用状況 (投資額/評価額公開中)
吊らおさんのポートフォリオ↓
私のシンプルな投資スタイル ~ だいたい3:4:3
【追記】吊らおさんから、無リスク資産や資産公開範囲の記事をご紹介いただきました。無リスク資産もってるんだ…!↓
安心してください、無リスク資産持ってますよ ~ インデックス投資ブロガーを参考にする際の注意 / 当ブログの資産公開範囲
「インデックス投資日記@川崎」のKenzさんは、「現在のリスク資産のアセットアロケーションは以下の通りです。」と但し書きをつけて、基本的にはリスク資産のみのアセットアロケーションを公開しています↓
現在のアセットアロケーションと構成ファンド・ETF 一覧(2016年7月)
でもよくよくブログを拝見すると、無リスク資産とリスク資産の比率に触れている記事がありました。50:50だそうです。堅実!↓
ビッグトゥモロウ2016年8月号にインデックス投資手法の取材内容が掲載
一方、「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」の水瀬ケンイチさんは、無リスク資産である個人向け国債10年を含んだアセットアロケーションを公開されています。
2016年6月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品
そしてわたしも、無リスク資産である預貯金を含んだアセットアロケーションを公開しています。
理想のアセットアロケーション完成!
リスク資産60:無リスク資産40。
わたしのアセットアロケーションは家計全体のものですが、Kenzさんと水瀬さんは不明です。奥様の資産は別かもしれないですね。
【追記】
水瀬さんもKenzさんも、公開しているアセットアロケーションは家計全体でない(奥様の資産は含まれない)資産だそうです。
オフ会でブロガーのみなさんにお会いすると、銘柄選択よりも大事なことはアセットアロケーションだとアドバイスをいただきます。とくにリスク資産と無リスク資産の比率。ただし公開の方法はかなりひとそれぞれです。誤読のないよう参考にせねばです。
無リスク資産をアセットアロケーションに含むかというのは、多くの方は含んで考えています。でも両方併せ多状態でブログに公開するかはひとぞれという話をしました。
生活防衛資金となるともっとマチマチで、そもそも生活防衛資金は確保していないというひともいるし、確保しているけど無リスク資産に含むというひともいるし、含まないから生活防衛資金でしょ(アセットアロケーションとは別に確保)というひともいます。これはそれぞれの家計とそれぞれの危機管理意識によるのでマチマチなんだと理解しています。
生活防衛資金は投資のリスクとは別の、生活リスクに対する考え方の表れなので、ひとそれぞれってことになります。なのでそのまま真似っこするのでなく、じぶんで検討しないといけないです。
たとえば、山崎元さんは生活費の3ヶ月分程度を勧め、水瀬さんは2年分を確保されています。金融資産だけでなく、人的資本や家族構成なども関係するので、ある程度金融資産があって、人的資本も高ければ生活防衛資金はそれほどなくても大丈夫ということになりやすいし、反対に金融資産があまりなくて人的資本も低いと多めにとっておきたいということになります。
・公開されている範囲をきちんとチェックして参考にする。
アセットアロケーションと書いてあっても、無リスク資産は含みませんとか、リスク資産だけですとか、全部含んでますとか、そういうところをチェック。読み間違えて参考にしてしまったら大変です。同じく「ポートフォリオ」も注意。構成銘柄の一覧になっていても、リスク資産のぶんだけで無リスク資産については書いていない方もいらっしゃいます。
・生活防衛資金はその家庭ごとの生活リスクに準ずるので、そのままマネても自分の生活にあてはめにくい。
同じような家族構成だから同じにしておけばいいかな?と思っても、実家から譲られる資産があるとかないとか、人的資本がかなり高いとか低いとか、それぞれバラバラです。じぶんの生活リスクと生活コストを考えて、あまりブロガーの金額を参考にしすぎずにより慎重に考える必要があると思います。
いろんなインデックス投資ブログがあってどれも参考になりますが、それぞれがどこまで公開しているのか確認しないと参考の仕方を間違えちゃうのでご注意をばという話でした。投資は自己責任なので、参考にするのはいいけど最後はしっかりじぶんで考えないとですね。
【追記】
吊らおさんが改めて記事にしてくださいました。
参考にする前に,投資ブロガーの資産公開範囲を気にしよう

アセットアロケーションの中身
資産の配分なので、あれこれの資産運用対象(アセットクラス)が含まれます。わたしの場合だと、先進国株式、日本国株式、新興国株式、預貯金です。ほかにもアセットクラスにはいろいろあって、国内債券、先進国債券、新興国債券、先進国リート、国内リート、新興国リート、さらにはコモディティや不動産などがあります。
それぞれをいくつか選んで、それぞれをどれくらいの比率にすると決めたものがアセットアロケーションです。各アセットクラスの期待リターンやリスク(標準偏差)、相関係数を参考にして、複数組み合わせることでリスク分散を狙います。またそのうちのリスク資産と無リスク資産の比率を考えることで、全体のリスクを調整します。
こんな感じ↓
【学び編5】日本債券パワー炸裂?|初心者のアセットアロケーション設計体験
実際に投資をしていて感じるのは、このリスクをどこまでとるつもりなのかを事前に設定しておくことの大切さです。これはリスク許容度って言われます。このリスク許容度が何%までなら良しとするかを事前に設定しておくと、投資をはじめて実際にじぶんの資産が市場の波にあわせて動き始めたときにひとつの物差しになるのでとても便利です。
ブロガーによってアセットアロケーションをどこまで公開しているかはマチマチ
というわけで、投資の基本を抑えた大抵のインデックス投資ブロガーさんは、リスク資産と無リスク資産を持っています。資産100%がリスク資産という方はそうそういないです。ただし、ブログで無リスク資産部分も公開しているとは限りません。
たとえば「吊られた男の投資ブログ(インデックス投資ブログ)」の吊らおさんは資産公開をしていますが、インデックス投資ナイトでお聞きしたところ、公開している部分は吊らおさんの資産のみだそうです。奥様の資産は含まれていないので、家計全体の資産は非公開になっています。奥様が無リスク資産を持ってると思うと言ってました(笑)。
吊らおさんの資産公開記事↓
2016年3Q 資産運用状況 (投資額/評価額公開中)
吊らおさんのポートフォリオ↓
私のシンプルな投資スタイル ~ だいたい3:4:3
【追記】吊らおさんから、無リスク資産や資産公開範囲の記事をご紹介いただきました。無リスク資産もってるんだ…!↓
安心してください、無リスク資産持ってますよ ~ インデックス投資ブロガーを参考にする際の注意 / 当ブログの資産公開範囲
「インデックス投資日記@川崎」のKenzさんは、「現在のリスク資産のアセットアロケーションは以下の通りです。」と但し書きをつけて、基本的にはリスク資産のみのアセットアロケーションを公開しています↓
現在のアセットアロケーションと構成ファンド・ETF 一覧(2016年7月)
でもよくよくブログを拝見すると、無リスク資産とリスク資産の比率に触れている記事がありました。50:50だそうです。堅実!↓
ビッグトゥモロウ2016年8月号にインデックス投資手法の取材内容が掲載
一方、「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」の水瀬ケンイチさんは、無リスク資産である個人向け国債10年を含んだアセットアロケーションを公開されています。
2016年6月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品
そしてわたしも、無リスク資産である預貯金を含んだアセットアロケーションを公開しています。
理想のアセットアロケーション完成!
リスク資産60:無リスク資産40。
わたしのアセットアロケーションは家計全体のものですが、Kenzさんと水瀬さんは不明です。奥様の資産は別かもしれないですね。
【追記】
水瀬さんもKenzさんも、公開しているアセットアロケーションは家計全体でない(奥様の資産は含まれない)資産だそうです。
オフ会でブロガーのみなさんにお会いすると、銘柄選択よりも大事なことはアセットアロケーションだとアドバイスをいただきます。とくにリスク資産と無リスク資産の比率。ただし公開の方法はかなりひとそれぞれです。誤読のないよう参考にせねばです。
生活防衛資金こそマチマチ
無リスク資産をアセットアロケーションに含むかというのは、多くの方は含んで考えています。でも両方併せ多状態でブログに公開するかはひとぞれという話をしました。
生活防衛資金となるともっとマチマチで、そもそも生活防衛資金は確保していないというひともいるし、確保しているけど無リスク資産に含むというひともいるし、含まないから生活防衛資金でしょ(アセットアロケーションとは別に確保)というひともいます。これはそれぞれの家計とそれぞれの危機管理意識によるのでマチマチなんだと理解しています。
生活防衛資金は投資のリスクとは別の、生活リスクに対する考え方の表れなので、ひとそれぞれってことになります。なのでそのまま真似っこするのでなく、じぶんで検討しないといけないです。
たとえば、山崎元さんは生活費の3ヶ月分程度を勧め、水瀬さんは2年分を確保されています。金融資産だけでなく、人的資本や家族構成なども関係するので、ある程度金融資産があって、人的資本も高ければ生活防衛資金はそれほどなくても大丈夫ということになりやすいし、反対に金融資産があまりなくて人的資本も低いと多めにとっておきたいということになります。
ブロガーの記事を参考にするときの注意点
・公開されている範囲をきちんとチェックして参考にする。
アセットアロケーションと書いてあっても、無リスク資産は含みませんとか、リスク資産だけですとか、全部含んでますとか、そういうところをチェック。読み間違えて参考にしてしまったら大変です。同じく「ポートフォリオ」も注意。構成銘柄の一覧になっていても、リスク資産のぶんだけで無リスク資産については書いていない方もいらっしゃいます。
・生活防衛資金はその家庭ごとの生活リスクに準ずるので、そのままマネても自分の生活にあてはめにくい。
同じような家族構成だから同じにしておけばいいかな?と思っても、実家から譲られる資産があるとかないとか、人的資本がかなり高いとか低いとか、それぞれバラバラです。じぶんの生活リスクと生活コストを考えて、あまりブロガーの金額を参考にしすぎずにより慎重に考える必要があると思います。
いろんなインデックス投資ブログがあってどれも参考になりますが、それぞれがどこまで公開しているのか確認しないと参考の仕方を間違えちゃうのでご注意をばという話でした。投資は自己責任なので、参考にするのはいいけど最後はしっかりじぶんで考えないとですね。
【追記】
吊らおさんが改めて記事にしてくださいました。
参考にする前に,投資ブロガーの資産公開範囲を気にしよう


- 関連記事
-
- リスク許容度はなんのためにあるの? (2016/11/09)
- ドルコスト平均法とリスク許容度と世界分散投資 (2016/10/18)
- リスク資産と無リスク資産と生活防衛資金、ブロガーの記事を参考にするときに気を付けること。 (2016/10/07)
- コツコツ投資をするっていっても自動積立だから、勝手に続いてる (2016/09/24)
- 山崎元氏のコラム「金融庁がダメ出しする運用商品ワースト3」 (2016/09/21)